ネットで集客する場合に目にすることが増えたランディングページ(LP)とは、ホームページ(HP)とは何が違うのか、実際には目的に応じて明確にどちらとも言えないこともあるので、業界的によく使われている定義について解説していきます。
ランディングページ(LP)とは?その定義
まず、言葉の意味から。ランディングページとは、英語表記の「Landing page」のこと。「 Landing=着地」という意味なので、訪問してきたユーザーが「着地する(アクセスする)ページ」を表します。
「ランディングページ」の表記が長いため、一般的には「LP」と略して表記し、「エルピー」と呼ぶことが多いです。
そして、厳密に言うと、とあるサイトに訪問ユーザーが最初にアクセスしたページを着地ページとみなし、その入り口となったページのことをランディングページと広い意味(広義)で呼ぶこともあります。
※あるホームページが100ページあったら、その1ページ1ページをランディングページと呼ぶ感じです
ただ、WEBマーケティングに興味・関心のある中小企業や個人の方にとって関係があるのは、特定の商品やサービスにアクセスを集めるための縦長ページという狭い意味(狭義)でのランディングページ(LP)です。
なので、ここからは「LP=狭い意味(狭義)での集客用ランディングページ」と定義して話を進めます。
ランディングページ(LP) の特徴とメリット
- 縦長1ページ完結型の構成が基本
- 特定の商品やサービスのセールスまたはお問い合わせを獲得するのが主な目的
- 1つのゴール(目的)に沿って無関係な情報は掲載しない
- 1ページ完結型の構成で訪問ユーザーが見る動線が非常にシンプル
- 購入/予約/資料請求などのゴール(コンバージョン)に向けて、上から下に見せたい情報を、見せたい順番で訪問ユーザーに提供できる。
LPの種類
BtoB/ BtoC問わず、ターゲットに1つのオファーすることが目的であれば、あらゆる用途でLPを活用できます。
- 広告(Google広告など)用の一般的なLP
- SNSから流入用オプトインLP
- 自社HPからの誘導用LP(セミナー、研修、LINE登録など)
- 期間や季節限定のキャンペーンLP
- 採用・雇用のための求人LP
続いて、
ホームページ(HP) とは?その定義
一般的にホームページという場合は、会社や団体の名刺代わりとなるコーポーレートサイトを指すことがほとんどですね。「HP」と表記する場合も多いです。
大きな枠組みで考えると、Webサイトの種類としてホームページがあると言えます。
- コーポーレートサイト=一般的にはホームページ
- サービスサイト
- リクルートサイト
- ブランディングサイト
- キャンペーンサイト
- ECサイト(オンラインショップ)
- オウンドメディア
- ブログ
ホームページ(HP) の特徴とデメリット
- 全体のページ数が複数。2ページ〜無制限、ページ数には基本的に制限がありません。
- 情報提供が目的のため、ブランディング(認知)目的など、セールスに直接結びつかない情報も掲載できる
- ページごとに様々な目的や伝えたいオファーを盛り込むことができる
- SEOやSNSの対策を強化することで、様々な経路(ルート)からページに流入してもらえる
- トップページと個別(下層)ページなどの複数ページで膨大な情報を網羅するため、ページ遷移のパターンが複雑になる
- こちらの思う通りにユーザーを誘導し、見てほしい情報を見てほしい順番で意図して閲覧してもらうことが難しい
情報量が豊富な分、訪問ユーザーが自力で必要な情報を探し当てなければいけないため、わかりにくいと感じられると離脱されてしまう。
以上、LP(ランディングページ)とHP(ホームページ)の大まかな違いですが、今の時代は、様々な用途に合わせてWebサイトを作るため、この2つには分けられないサイトも増えています。
LPっぽいHP
1ページ完結型のHP(1枚もののHP)=これが「LPっぽいHP」
- 小規模な会社のホームページ
- 小さなお店のホームページ
- 個人の自己紹介ページ
など、1ページしかなく、情報量が少ない場合にこのような「LPっぽいHP」が適しています。
Webデザイナーの視点では、特定の商品やサービスを紹介するわけではないので、これはどちらかというと「ホームページ」に該当します。
1ページにギュッと情報を集約できるため、伝えたい内容を見てもらいやすいです。
さらには、制作期間やコストも安く抑えられるメリットがあります。
HPっぽいLP
- トップページで広告運用を考慮しつつ、複数ページあることでSEOを意識して検索流入まで考慮したLP
- 特定(1つ)の商品やサービスを様々な角度からサイト全体で丁寧に説明したり、目的のために誘導したりするLP
主にこの2つの両方またはどちらかに該当する複数ページあるサイトが、「HPっぽいLP」です。
Web業界では、一般的に「サイト型LP」と呼びます。
ホームページとの決定的な違いは、1つのオファーを発信する点になります。
情報量を多く掲載できますが、工数やページ数分のコンテンツ(中身)を作成する必要があり、明確な目的や設計が重要になります。
1ページ完結型のLPよりも、制作期間やコストが高くなる場合が多いです。
ランディングページ(LP)を作りたいと考えている方へ
- 初めてLPを依頼する
- 広告経由で自社商品やサービスへの集客に使いたい
- 特定の商品やサービスについてまとめたLPが欲しい
- 求人や採用専用のLPが必要になった
このような場合は、まずは「1ページ完結型のLP」を準備し、どのような反応があるのかなどのデータを取り、改善していくのがベストです。